消化器

苦しくない胃カメラ検査について

胃がんは日本人の癌による死因の中で肺がんについで第2位となっています。胃がんはピロリ菌の除菌も普及し徐々に減少しつつありますが、食道がんは特に男性で増加しつつあります。
胃カメラはどうしても苦しい検査というイメージがあり、敬遠されることもありますが、当院では「苦しくない胃カメラ検査」を実施しています。

胃カメラ

楽に検査できることで、少しでも多くの患者さんが胃がんや食道がんなどを早期に発見できればと思っております。

なぜ楽に受けられるのか

少量の麻酔薬(鎮静剤)を注射し、ほとんどの方が眠っている間、もしくはボーっとしている間に検査を受けることができます。数年前まで経鼻内視鏡も行なっておりましたが、現在の麻酔法の方が楽に受けることができ、お口からの内視鏡の方が精度の高い検査が可能のため現在の方法に切り替えました。胃カメラはオリンパス社製の最新の内視鏡システムを使っています。

ピロリ菌検査

ピロリ菌とは正式にはヘリコバクター・ピロリという菌で、感染すると数週間から数ヶ月で100%の人が慢性胃炎になります。その後、慢性胃炎から萎縮性胃炎を経て、胃がんが発生します。
その他、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因にもなります。

当院では、ピロリ菌に対し以下の検査を行っております。

  • 内視鏡での検査
  • 呼気法
  • 採血法

ピロリ菌の感染が確認できた場合には・・・

除菌療法の適応となり、胃薬と抗生剤の組み合わせで1週間内服します。

※ 除菌成功率は数年前まで70〜80%程度でしたが、現在の成功率は新たな治療薬の登場により改善し90%以上です。

その他対応可能な消化器疾患について

  • 腹部超音波検査
  • 胆嚢・胆管の胆石や胆嚢ポリープ、腎結石・腎嚢胞、肝硬変・肝嚢胞などの良性疾患から、膵がん・肝がん・胆嚢がん・腎がんなどの悪性疾患の発見に有用です。

  • 腹部レントゲン検査
  • 腹膜炎、腸閉塞や便秘、大腸ガス貯留の際の診断に行います。

診察可能な消化器疾患

食道 逆流性食道炎、食道裂孔ヘルニア、食道カンジダ、食道がん

十二指腸
胃潰瘍・十二指腸潰瘍、急性胃炎、慢性胃炎、びらん性胃炎、胃ポリープ・十二指腸ポリープ、胃癌
小腸
大腸
便秘症、腸閉塞、大腸がん、過敏性腸症候群

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